インターンシップ(2) 〜 米大統領選挙 民主党大会

※「インターンシップ」の第一話はこちらから。
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インターンシップのために出かけたニューヨーク。

私が暮らしていたオハイオ州コロンバスは、当時、商品のマーケティング調査の地として大手企業が選ぶ「平均的なアメリカ」の都市でした。大学のキャンパスもだだっぴろくてのんびりした環境だったので、ニューヨークのような大都会はとても刺激的でした。

このインターンシップのために用意していただいた滞在先は、マンハッタンのど真ん中にあるニューヨーク州立ファッション工科大学(通称FIT)の学生寮。民主党大会の開催会場であるマジソンスクエアガーデンへ徒歩で行くことができました。

 

報道各社は、会場に隣接した建物の中にブースを設けています。フィルムの現像機やパソコンが運び込まれ、ここをベースにして党大会のニュースが配信されるのです。

党大会が始まる3日ほど前にここへ到着し、今回の党大会のために各地から召集されたカメラマンや編集責任者と顔を合わせました。編集チームはワシントンDCの北米総局写真部の面々が乗り込み、カメラマンは主に東海岸の都市で活躍する人たちが集まっています。写真部長のティムをはじめ、編集の人たちは皆ひげをはやしていたのが印象的で、カメラマンには女性が一人いました。

ロイターのチームは10人ほどで、インターンは同じ大学のリサ、ベス、私の3人。

我々インターンのミッションは、広い会場内に散らばるカメラマンとともに出かけ、その場を離れられないカメラマンから撮影済みのフィルムを受け取って現像ブースへ運ぶというものです。

会場内でかぶるようにと、「REUTERS」と白抜きの刺繍が入った黒いキャップを渡されました。

 

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党大会が始まるまでは、我々インターン3人組にもネガフィルムをくれて、会場周辺の様子を撮りに外へ出させてくれました。
外の道路はバリケードが張られ、ニューヨーク市警がびっちりと警備しています。その向こうで、さまざまなメッセージが書かれたカードを持ったデモの人々(protesters)が声を張り上げています。
「中絶を合法に」のメッセージを持つ人々の隣りに、「中絶反対」派がやってきて小競り合いが始まり、警察がなだめる・・・といったような場面がそちこちで見られます。

全米から集まる党員や政治家、メディアで会場周辺も騒然とし、この大会の大きさを感じ始めていました。
(つづく)

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  (マジソンスクエアガーデン周辺に張られたバリケードに並ぶ警察官)

| Sayuri Inoue | 【体験記】 「インターンシップ 〜米大統領選挙」 | 23:57 | comments(0) | - | - |
インターンシップ(1) 〜 米大統領選挙

米国の大統領選挙をめぐる共和党全国大会が28日から始まりました。日本の選挙システムと全然違うので、いまひとつよく分からない米国の大統領選挙ですが、二大政党がそれぞれ行う全国党大会で党の代表候補者が正式に指名され、いよいよ一騎打ちが始まるというものです。
その党大会、私が学生だった時に通信社のインターンシップで体験したことがあります。

前の投稿でお伝えした通り、私が写真を撮り始めたのは米国の大学のジャーナリズム学部生の時でした。
20歳の私は、学生数5万人のマンモス大学で毎日発行される大学新聞の取材にカメラを持ってはりきって動き回っていました。その頃は予備選挙が行われており、キャンパスにも各党の候補者が訪れては、取材に出かけていたのです。

ある日、フォトジャーナリズムの教授が大学新聞の写真部の学生を集め、通信社のインターンシップがあるよと教えてくれました。
聞けば、夏に開催される民主党と共和党の全国大会の期間中、AP通信とロイター通信の写真部で、カメラマンが撮影したフィルムを編集部まで運ぶ「フィルム・ランナー(film runner)」の仕事ができるということ。
ギャラや飛行機代は出ないけど、期間中の滞在先は手配され、滞在費はかからないこと。
民主党大会はニューヨーク市のマジソンスクエアガーデンで、共和党大会はテキサス州ヒューストンのアストロドームで開催されること。
このインターンシップは、オハイオ州内にあるセントラル州立大学のミカエル・ダンスカー教授が学生のためにと通信社に掛け合って始めた活動で、近隣の大学に声をかけながら毎年やっている、といったことが伝えられ、参加希望者はすぐに申し出るようにと言い渡されました。

わーっと色めく学生たち。でも、地元紙でのインターンシップや旅行など、すでに夏の予定が決まっている人がけっこういます。
私はといえば、話を聞きながらもう心は決まっていました。これは行くしかないと。
すかさず参加表明をすると、我がオハイオ州立大学からは、リサ、ベス、私の女子3人に男子1人を加えた4人が参加することになりました。

7月の民主党大会が始まる前に参加者が集まったミーティングで、このインターンシップを取りまとめるダンスカー教授から、「APとロイター、どっちがいい?」と希望を聞かれました。男子は皆、AP通信に手を挙げました。
私は、アメリカをベースとしない通信社がこのイベントをどのように報道するのか興味がありました。歴史もあり、日本でもよく知られたロイター通信を希望すると、同じ大学のリサとベスもロイターにすると言います。
これでインターン先は決まりました。

世界中が注目するイベントで、世界を代表する通信社に飛び込むのです。わくわくした気持ちではちきれそうになりながら、民主党大会が開かれるニューヨーク行きの飛行機に乗りこみました。  (つづく)

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(民主党大会の入場許可証。1日のうち午前と午後でそれぞれ発行するので枚数が多い。)                                                  

| Sayuri Inoue | 【体験記】 「インターンシップ 〜米大統領選挙」 | 23:29 | comments(0) | - | - |
バースデーフォト

※キッズ&ファミリーフォト撮影のプランのご紹介はこちらをご覧ください。
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お誕生日は、子どもの成長を喜ぶとともに、お父さんお母さんとしてがんばってきた自分を振り返る日でもありますね。
特別な日をご自宅でお祝いするご家庭も多いかと思いますが、そんなときにはぜひフォトラルーチェの出張撮影をご利用ください。

ご自宅でお誕生日を祝う時、ケーキや食事の準備などで忙しく、写真を撮る余裕があまりないかもしれません。
出張撮影では、お子様のお相手をしながら写真を撮ることができますし、ご家族全員が写るシーンをたくさん残すことができます。

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年齢が大きくなったお子様にも、お誕生日の写真撮影はおすすめです。
大きくなると、恥ずかしがって親にはなかなか写真を撮らせてくれなくなったりします。そんな時は、かえって第三者のカメラマンの方が撮らせてもらえるものです。

お友だちが集まるお誕生会では、あまり撮る機会のないお友だちと遊ぶ様子や、一緒のポーズショットも撮影いたします。
お友だちとの記念日にもご利用ください。 

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| Sayuri Inoue | 【撮影プラン】 キッズ&ファミリー | 23:50 | comments(0) | - | - |
カメラマンスイッチ
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まずは上の写真をご覧いただきまして。
皆さんはこんな瞬間、どうしますか?
プール遊びも束の間、水の中からいきなり部屋へ這い上がるところです。

こんな時、私の中の「おかんスイッチ」が正常に働いたなら、「わちゃー」とあわててバスタオルでくるんで持ち上げるところですが、ご覧の通り、「カメラマンスイッチ」が入った私がシャッターを押しております。
はい、家の中はびちゃびちゃです。

日常の暮らしの中では思わぬ時に突然、「とっさの一瞬」が訪れることがあります。
その時、どんな行動をとるかで人間が分かったりすることがありますが、この時の私は迷わずカメラを持っていました。
命に関わるような時は別にしても、子どもが何かやらかす時こそシャッターチャンスと思ってしまう。
恥ずかしながら、そんな私の行動は、時に夫を呆然とさせ、非難を招いたりすることがあります。

でも、こうして写真を撮った後は、大笑いしながら片付けることができるんですね。
「おかんモード」だったら「やめなさい」とぎゃんぎゃん言ってしまいそうですが、「カメラマンモード」だと「いいぞ!」と思える。
子どもに対しては、案外いいことかもしれないと思ったりします。
| Sayuri Inoue | 【コラム】 写真をめぐる物語 | 00:48 | - | - | - |