インターンシップその後(3) 〜ユニバーシアード
 

※「インターンシップその後(1) 〜ユニバーシアード」編の第一話はこちらから。

「インターンシップ 〜米大統領選挙」編の第一話はこちらから。
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ユニバーシアードが開幕すると、毎日さまざまな競技を撮りに出かけました。

大学新聞の取材で、バスケットボールやアイスホッケー、体操など、200ミリのレンズでも撮ることができる室内スポーツを中心に撮ったことはありましたが、サッカーや野球など、望遠レンズが必要なフィールドスポーツを撮るのは今回が初めての私。

それでも、メディアセンターに入っているキャノンのサービスセンターで望遠レンズをお借りして、いきなり本番で撮らせてもらいました。


そんな素人的な写真は、機材がいいのでそこそこ撮れているものはあっても、やはりプロのものとはお話にならないくらい違います。

写真の出来にふがいなさをかみしめる私に対し、ジョーをはじめ、周りのプロカメラマンは、文句や小言を言うようなことはありませんでした。写真を見ながら、露出やシャッタースピードの決め方をひとつひとつ教えてくれたのです。

学生あがりのインターンだったからこその対応だと思うのですが、そのアドバイスをすぐに試すことができる競技期間はありがたいものでした。

ユニバーシアード93 サッカー韓国s.JPG

 

期間中は競技だけでなく、選手村の様子を撮りによく足を運びました。

選手たちはだいたい同年齢の学生なので、撮りながら話をするのは楽しいものです。

敷地内を歩いていると、歩道に露天を広げてて小物を売っているジャージ姿の男子がいます。背中には東欧の国名。

ソ連崩壊後のごたごたが伝えられる中、こうした国際大会で露天をする国情とはどんなものか、聞いてみたくともいろいろな思いが混ざって聞けずに終わってしまいました。

 

また、選手村といえば、大会が開幕してからもまだ到着していない国の選手がいました。

当時、パンナム機爆破事件で国連の経済制裁を受けていたリビアです。

そのリビア選手が「今日着くらしい」という連絡を受け、入村シーンを撮りに出かけたことがありました。

出迎えをする建物の前で待っていると、予定時間をだいぶオーバーして車が到着。白いアラブ服を着た男性が2人降り立ちました。

そばにいた関係者は、来るという連絡が何度もありながら、今日やっと到着したので良かったとうれしそうでした。


当たり前のようにスポーツができる環境がどういうことであるかを感じる選手村での出来事でした。  (つづく)

ユニバーシアード93  日本野球チームs.JPG
| Sayuri Inoue | 【体験記】 「インターンシップその後 〜ユニバーシアード」 | 21:27 | comments(0) | - | - |